EAは有料・無料に関係なく優秀なEAが多く公開されています。今回は最強と呼び名の高い、MT4EAの選び方を解説していきます。為替相場は日々変化しているので、1年前、2年前に最強と言われていても現在ではあまりよくないと思えるものもあります。常にアップデートしていく必要があるので、紹介する選び方を参考に最強と言えるEAを選んでください。
▷バックテスト結果
バックテスト期間は少なくとも8年以上前からの結果を見て判断してください。世界経済が大きく動いたような混乱期でも大きな損失がないようなEAが最強と言えます。一部の期間だけを切り抜いたバックテストを提供しているようなEAは要注意です。
バックテストの正確性を確かめるためには、どこのヒストリカルデータを使用したかも大切です。精度の低いヒストリカルデータでバックテストを行っていると、再現性が乏しく、実際の取引で利用したときにパフォーマンスが悪いというケースがあります。また取引回数は最低でも1年に100回以上はあるものを選んでください。勝率は戦略によって大きく異なるので、勝率よりもどれだけ利益が出ているかに注目してください。
▷フォワードテスト結果
フォワードテストは実際の現在の相場において、デモ口座でEAを運用した場合のパフォーマンス結果です。そのためバックテストのようにごまかしがきかず、信頼ができます。一部のEAは、デモ口座ではなく実際の口座でEAを稼働したときの成績を掲載しているものもあります。作成者が実際に稼働させているということは、リスクが少ないと言うことです。フォワードテストを見るにあたり注意して頂きたいのが、損益が右肩あがりであっても含み損が増えているということがある点です。損益だけを見ると右肩上がりのグラフであっても、含み損が増え有効証拠金が減っているということがあります。一見優秀そうなEAに見えても、含み損がある可能性もあるので、注意して結果を確認してください。
▷最大ドローダウン
ドローダウンとは、最大資産を基準に一時的に資産が落ち込んだときの下落率・損失額を意味します。最大ドローダウンは、そのEAにおいて資産がそれだけ減るリスクがあるということを覚悟しておかないといけない数値です。ドローダウンの額はロットで変わりますが、ロットを下げると利益も少なくなりますし、上げると損失が大きくなります。実際にEAを運用させたときに、バックテストにおける最大ドローダウンよりさらにドローダウンが大きくなる可能性もあります。相場は動き続けているので、予想外の変動もあるので最大度ローダウンは変化します。最強のEAとするには、最大ドローダウンが15%程度で収まっているEAがいいでしょう。
▷プロフィットファクター
プロフィットファクターは総利益と総損失の割合を示し、プロフィットファクターが1.0ということは総利益と総損失が同額ということになります。1.0以下だと損失が大きいという意味なので、プロフィットファクターが1.3以上のものを選んでください。最強とするのであれば、1.5以上が目安です。
EAは無料であっても非常に優秀なものが多く、有料だからいいというわけではありません。上記のポイントに着目し、それぞれの条件をクリアするEAが「無料で最強のEA」と言えます。
MT4EAの無料配布サイトから、無料のEAがダウンロードできますので、デモ取引でテストしてみるのもいいかもしれません。
最強のEAだとしても、実際の相場に合わせてアップデートが頻繁に加えられているか確認したり、定期的に利用するMT4EAを見直したりするようにしてください。皆様の最強のEA選びにお役立てできるコンテンツになっていれば幸いです。